Uniswapを活用した詐欺をシミュレートしてみた|個人発行トークンのメリットとリスク

Defi系プロダクトとしてUniswapが生まれて久しいですが、Uniswapによって、分散的にETHと特定のERC20トークンの売買ができるようになりました。

誰かが流動性供給をすれば、未上場の暗号資産の売買を誰でもできるという便利なものですが、便利であるがゆえにリスクもあります。

今回は「個人がトークンを発行し、取引所に上場していなくてもUniswapで売買できるが故に享受できるメリットと、それに伴って起こる弊害について説明したいと思います。

個人がERC20トークンを発行し、Uniswapを利用することで得られるメリット

最初に、個人がERC20トークンを発行し、Uniswapを利用することで得られるメリットについて書きます。

そもそものUniswapの仕組みを簡単に説明すると、ETHとERC20トークンをあらかじめプールさせておくことで、どちらかの通貨を入れるともう片方の通貨を得ることができるというものです。

より詳しく知りたい方は以下の記事参照してください。

https://note.com/ocurima/n/n78a5e147fe10

それでは本題に入ります。個人がERC20トークンを発行し、Uniswapを利用することで得られるメリットは、valuのようなサービスがなくても、その人物がマーケットから価値があると考えられていれば価値が生じる、ということです。

以下のツイートは、RocketNFTというブロックチェーンプロジェクトの創業者自身がサンフランシスコでの生活するための資金を捻出する目的で自分自身をトークン化し、Uniswapで既に取引していますというものです。

こういった事例がうまくいけば、市場から価値があると考えられている個人は暗号資産によって効率よく寄付を集めることができます。

個人がERC20トークンを発行し、Uniswapを利用することで発生するリスク

先に個人がERC20トークンを発行し、Uniswapを利用することで得られるメリットについて述べましたが、次は個人トークンをUniswapで取引できるようになることで発生するリスクについてです。

結論から言ってしまえば、Uniswapの仕組みがわからない人に対してETHをERC20トークンにswapすることを促すことで、搾取できる構造を意図して作ることができるリスクです。反市場的とも言えますが、分散型取引所であるが故にできてしまいます。

【シミュレート】Uniswapを活用した詐欺

それでは、シミュレートしてみます。実際に個人があらかじめ少ないETHとERC20トークンを流動性供給しておいたあと「このトークンはすごい!!」と宣伝し、どうやらUniswapで交換できるらしい、という情報を何らかの形で伝達します。

それを見た人は、言われた通りUniswapにてETHを”価値を持つとされている”ERC20トークンにswapしてします。

そして、Uniswapにある程度のETHが集まったタイミングでERC20トークンを売り払い、ERC20トークンを発行した人間はETHをかき集めることができます。

車が便利な移動手段として使用される代わりに多くの交通事故を起こすのと同じように、Uniswapも、誰もが流動性供給をする便利さがある代わりに、悪意を持った発行体が分散型取引所を利用してお金を他社から抜くようなことも可能にしてしまいます。

そういった事件や事案が発生する前に警告としてこの記事を書いていますが、Uniswapの便利さが普及すると仮定するならば、こういった事件も当然出てくると思います。

まとめ

鉄道も自動車も、発明されたすぐあとは交通事故があったりしているため、完璧に防ぐことは難しいです。

しかし、1人でもこういった事件に巻き込まれないよう、きちんとした知識を普及させることが業界全体の健全な発展にも繋がるかと思います。